気になる三峰の雪はまだしっかり残っているらしい。　予定の落合コースは登山道の崩壊により通行禁止、コースを強石から杉ノ峠経由と変更をして、２週間前にタクシー会社に予約方々電話する。　「登山ですか？登山どころじゃあないほど雪が残っていますよ、登山口までは入れないのでお断りしている場合もありますが・・・・」で、改めて予約する事とした。　一週間前に再度電話で様子を聞くと「集落までは入れます」にほっと胸を撫で下ろす。タクシーも１台でピストンと言うことで予約し、HPにその旨UPした。　やはり参加者も気になると見えて個々に情報を集めたとのことで、５人の取り消しの連絡あり結局９人となった。
天気は上々で気温も暖かいが、風が出てきたと見えて木が揺れている。　秩父を過ぎたあたりから山肌に雪がついているが、差ほどではないかも。　三峰口駅は“スイカ“が使えず清算に手間取るもタクシーが２台来てくれ、すんなり強石の登山口まで行く事が出来た。　登山口で準備をしながらあたりを見まわすと、拍子抜けするほど雪がない。　準備を整え案内板に従い西側の斜面を登り車道に出て左に折れ山道に入る。　解けかかった雪は踏み跡が消えている。　「あっちだ、こっちだと言いながら、らしき斜面を尾根伝いに登って行けば、次第にはっきりした山道になる。　急登の樹林帯から山腹を巻くなだらかな道を抜けると杉の峠に出る。　ここから北に向かい８３８ｍのピークの送電線鉄塔で位置と高度を確認し、薄暗い植林帯の中を登って行く。　しばらくすると明るい自然林に変わりヤセ尾根となる。　進むにつれ急な岩場になりロープや木につかまりながら慎重に登って行く。　幸いな事に殆ど雪がないから良いようなものの、もしあれば引き返すことになるかもと思いながら進む。　稜線の風は強く冷たく、食事をするところを探しながらも、なかなかみつからない。　すれ違う人に聞くが「場所がなく、風が強いので早々に下りてきた」でしばらく昼食はおあずけ。　しばらくして雪は残っているがいくらか風がしのげそうな山頂手前のピークで昼食を済ませる。　いったん下り急斜面を登り返し下山するパーティにどちらから？と聞けば「三峰口駅からです」に「良かった～踏み跡通りでOKだ～」の声が聞こえる。　稜線に出て、「左前方が山頂、右は下山路を確認して山頂へ進む。　狛犬に守られた普寛神社の祠がある山頂からの眺めはなかなか良い。　風も当たらず、晴天の日差しを浴びながら方位盤で三座同定、気持ちの良いひと時を楽しむ。　下りの尾根通しの急坂の雪は下山路のほうが多い。　ところどころ消える踏み跡を雪を拾いながら、間違った足跡を慎重に見極め、ゆっくり進む。　猪ノ鼻分岐あたりから、ようやく雪が消え、快調にぐんぐん下って行く。　墓地の中の道を下り、民家の脇を抜けて登山口の車道にでる。　車道を１５分、三峰口駅に着くと、池袋まで直通の電車がもうすぐ出る、でビールも買わずに全員乗ってしまった。　反省会は池袋としたが、行きつけの店はない。　客引きに振り回されながらも、慣れ親しんだ居酒屋で大いに盛り上がりました。